糸満ホエールスイム協会 公式ガイドライン(案)
― 海と地域とクジラを守るために ―
糸満の海は、古くから漁業と共に生きてきた海です。
その海でホエールウォッチングおよびホエールスイムを行う私たちは、
「出会わせてもらっている」という姿勢を忘れません。
糸満ホエール協会は、
海域の秩序を守り、クジラへの負荷を最小限に抑え、
漁業と観光が共存できる持続可能な形を目指します。
■ 私たちの基本姿勢
糸満ホエールスイム協会は、
不要な対立をつくらないことを原則とします。
地域の調和を乱さない行動を徹底し、
争いをあおる言動は行いません。
感情ではなく、冷静な合意形成を重んじます。
まとまるのは排除のためではなく、
現場の声を整理し、行政へ正しく届けるためです。
知らないうちに、知らない条例や規制が決まることがないように。
対立ではなく、対話で未来をつくります。
■ ホエールスイムについてのご理解
ホエールスイムは、必ず実施できるものではありません。
写真は一瞬の切り抜きです。
その一枚は、想像を超える奇跡の瞬間かもしれません。
スイムできること自体が奇跡です。
さらに、参加者全員がゆっくりと観察できる状況は決して多くはないかもしれません。
期間中わずかではありますが、
ブローをひとつも発見できない日もあります。
また、安全を確保できる範囲で、
多少波がある状況でも出航する場合があります。
波酔いには十分ご注意ください。
海況、クジラの行動、母子の状態、周囲の環境。
すべてが整って初めて成立します。
自然を相手にする以上、確実なお約束はできません。
私たちは、船長をはじめスタッフ一同、
安全を最優先にしながら、出会える確率を高める努力を重ねています。
探す時間の高揚。
出会えた瞬間の奇跡。
そしてスイムできたさらなる奇跡。
そのすべてを体験として心に刻んでいただければ幸いです。
自然は約束ではなく、贈りものです。
■ 活動海域
対象海域は、漁業権海域から5海里までとします。
■ 環境保全・観光協力金
お一人様 1日500円 を環境保全・観光協力金として申し受けます。
本協力金は、
- 海域環境保全活動
- 安全管理体制の維持
- 調査・研究活動
- 行政との協議・調整
に充てられます。
■ ホエールスイム実施ルール
クジラを追うのではなく、クジラの意思を尊重します。
- クジラの真後ろを追いかけない
- 連続エントリーは3回まで
- 4回目以降は1時間以上あける
- 嫌がっている様子がある場合はエントリーしない
- 船の速力を上げない
- 2隻以上で同時に付けない
- 漁船の操業を妨げない
- 糸満の船を最優先とする
クジラにストレスを与えないことを最優先とします。
■ 情報共有の考え方
私たちは、その場でクジラの位置情報をリアルタイム共有しません。
無線やSNSで追いかけ合うのではなく、
その日、その海で出会えた一頭との時間を大切にします。
船の集中を防ぎ、海域の秩序を守るため、
情報共有は安全確認と総括を目的として1日の終わりに協会内で行います。
出会いは奪い合うものではなく、巡り合うもの。
それが糸満の基本姿勢です。
■ 会員制度
糸満海域でホエールウォッチングおよびホエールスイムを行う場合は、
糸満ホエール協会へのご参加をお願いしております。
入会条件
- 理事会の承認を経ること
- 年1回の研修受講を必須とする
共通認識と安全基準を共有することが、海域の信頼を守ります。
■ 協会の目的
- 糸満海域の秩序維持
- クジラへの負荷軽減
- 漁業との共存
- 安全基準の統一
- 行政との建設的な連携
海は一時の利益ではなく、次世代へつなぐ資源です。
糸満の海を守りながら、続ける。
それが、糸満ホエールスイム協会の使命です。

